お香典は本来は通夜か葬儀のどちらかに持参するものですが、事情があって参列できない場合もありますね。
また近年では、身内だけで葬儀を執り行う家族葬も増えています。
そんなときは香典をできるだけ早く郵送するようにしましょう。
今回は香典を郵送するときに添えるお悔やみの手紙の書き方と文例をご紹介します。
お悔やみの手紙の文例1
【事情があって参列できない場合】
このたびはご尊父様の御逝去の報に接し、ただ驚いております。
ご入院中とはうかがっておりましたが、ご家族様のご心中もいかばかりかと存じ、心よりお悔やみ申し上げます。
本来ならば、お参りさせていただくところですが、あいにく遠方のため、伺うことがかなわぬ失礼をお許しください。
心ばかりのものを同封いたしますので、ご霊前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
お父様を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
お悔やみの手紙の文例2
【後になって亡くなったことを知った場合】
お母様のご逝去を知り、とても驚いております。
かねてよりご療養中とは存じておりましたが、ご家族の皆様のご心痛はいかばかりかと存じます。
遠方とはいえ、このたびのお葉書を頂戴するまでお母様が亡くなられていたことも存じ上げず、弔問にもお伺いせずに申し訳ありませんでした。
遅ればせながら、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ご家族の皆様はさぞご心痛かと存じますがどうかお力を落とされませんようご自愛ください。
略儀ながら、書中を持ちましてお悔やみ申し上げます。
香典を郵送する時に添えるお悔やみの手紙の書き方は?
遠方であったりやむを得ない事情があると、通夜や葬儀、告別式に参列することができません。
そんな場合は、初七日までに香典を現金書留で郵送するのがマナーとされています。
また初七日を過ぎて訃報の連絡を受けた場合は、なるべく早く郵送します。
香典の表書きについては、49日法要の前であれば「ご霊前」、49日法要後であれば「御仏前」となります。
香典を送る際、お悔やみの言葉と参列できないお詫びの手紙を同封すると丁寧ですね。
手紙のデザインは、シンプルで落ち着いたものを選びます。色や模様は無い方がよいでしょう。
ペンは薄墨でなく黒色でよいですが、縦書きで書きましょう。
白色の便箋や封筒でも問題ありませんが、内側に別の紙がついている二重封筒は、不幸が重なることを連想させるため避けましょう。
お悔やみ状を書くときの注意点
お悔やみの手紙を書くとき、気をつけておきたいポイントをご紹介します。
●頭語や時候の挨拶、前文などは書かない
●死を連想させる忌み言葉を使わない
これらを踏まえた上で、お悔やみの言葉とお悔やみを手紙で述べている理由、そして遺族を気遣う言葉を書きましょう。
お悔やみを手紙で述べている理由とは、本来お悔やみは直接述べるのがマナーですので、通夜や葬儀に参列できない事情と謝罪の言葉や、訃報を後から知ったなどの理由を書いておきましょう。
後日改めて伺う予定があれば、そのこともあわせて書きましょう。
さいごに
お悔やみの手紙を書く機会は多くありませんので、急なことに何を書けばよいのか戸惑ってしまう方も多いと思います。
ただお手紙では大切な方を亡くした悲しみだけでなく、葬儀に参列できなかったお詫びや遺族を気遣う言葉も忘れずに伝えたいですね。
ぜひお悔やみ状の参考にしていただければと思います。
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