自分や相手が喪中の場合は、新年の挨拶は控えるのが好ましいとされ、基本的には静かに過ごすことが多いです。
では、親族が亡くなったお正月に『明けましておめでとう』と言われた時、どう返せばいいのでしょうか。
今回は【喪中の際におめでとうと言われた時の答え方、挨拶例、相手に送るのはダメなのか、喪中の期間にやってはいけないこと】など詳しくご紹介していきます。
1つ1つの文化や常識も時代と共に変化はしていますが、礼儀や常識を大事にしてきた日本人。
相手に失礼がないよう、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
喪中に明けましておめでとうと言われた時の答え方!挨拶例は?
そもそも喪中とは、親しい間柄の人を亡くしてからの一定期間を指します。
この期間は故人を悼み冥福を祈ると共に、華やかな行事や行動は避けて過ごします。
お正月などのお祝い事も控えるため、11月から12月中に年賀状の遠慮を伝える喪中ハガキを発送するのが一般的です。
しかし急に亡くなったときは事前連絡することも難しく『明けましておめでとう』と言われることもあると思います。
そんな時のお返事や、自分から挨拶が必要なときは『昨年はお世話になりました。今年もよろしくおねがいします』といった無難な挨拶で十分です。
【おめでとう・去年(去る)・また・度々・再度(繰り返す)】など、おめでたい言葉と共に、縁起が悪いとされる忌み言葉は使わないよう注意しましょう。
喪中にラインで友達に明けましておめでとうを送るのもダメ?
喪中であっても新年を迎えると『明けましておめでとう』と言いたくなるかもしれませんが、基本的には遠慮しましょう。
ただ亡くなった方との関係や、自分の気持ちに整理がついている場合は伝えてもいいかもしれません。
喪中と一言でいっても、人それぞれで意味や重さも違ってくると思います。
なので最終的には自分の心に合った形で、向き合っていきましょう。
喪中の期間やほかにやってはいけないことは?
喪中の期間はどれくらいなのか、ほかにやってはいけないことがあるのかなど詳しくご紹介していきます。
喪中の期間
父母/配偶者 ・・ 13ヶ月
子供 ・・ 3ヶ月から13ヶ月
兄弟姉妹/祖父母 ・・3ヶ月から6ヶ月
また故人が3等親以上の場合は喪中しないとも言われていますが、最終的にはその故人とどれくらい親交があったかによっても変わってきます。
期間の目安として、参考にしてみてください。
ほかにやってはいけないこと
●神社への参拝
神道では死を穢れ(けがれ)と捉え、故人の親族が聖域への立ち入ることを禁じています。
ただ忌中(亡くなって約50日)を過ぎていれば、参拝してもいいとされています。
●お祝い行事
喪中の間は結婚式・七五三など、お祝い行事は控えましょう。
気持ちの問題でも、喪中が終わってから行うのが良いと思います。
他にも避けるべきこと(初詣・入籍・旅行など)はありますが、どれも絶対にダメ!ということではありません。自分や家族の状況によっても大きく変わってきます。
最終的にどうするかは本人達の判断になるので、あまり神経質にならないようにしましょう。
まとめ
今回は喪中について詳しくお話しをしてきました。
知れば知るほど、どれだけ日本人が真面目で他人を重んじて生きているかが分かります。
だからこそ判断が難しいこともあると思いますが、喪中期間で1番大切なのは、故人を悼むことです。
最低限のルールやマナーを理解した上で、ゆっくり向き合っていきましょう。
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