夜空に浮かぶ美しい満月。
しかし、その中でも特別な出来事が起こることがあります。それが皆既月食です。
一見すると神秘的で魅力的な現象ですが、実は古来から不吉な予兆や言い伝えが伝えられてきました。
今回は、皆既月食を見てはいけない理由や、その背後にある不思議な神話について探っていきましょう。
皆既月食とは?
地球、月、太陽が一直線上に並ぶときに起こる皆既月食。
太陽の光が地球の大気によって散乱され、地球が月の光を遮ることで月が赤く染まる様子は、とても幻想的ですね。
しかし、その美しい光景の裏には、色々な不吉な予兆や言い伝えがあることをご存知でしょうか。
皆既月食を見てはいけない理由は?
現代では、皆既月食はニュースなどでも注目される天体イベントの一つですよね。
しかし、以前は皆既月食を見ることは避けられていました。
それは、古代の人々が不吉な予兆として認識していたからです。
月は古代から人々にとって神聖な存在であり、月の光が遮られることは災いや不幸を招くと考えられていました。
そのため、皆既月食の際には、人々は家にこもり、祈りを捧げるなどの儀式を行っていました。
皆既月食にまつわる不吉な予兆と言い伝え
皆既月食には、様々な不吉な予兆や言い伝えが存在します。
天変地異の前触れ
一部の文化では、皆既月食が天変地異や災害の前触れであると考えられていました。
人々は月食が起きると、大地の揺れや洪水、戦争などの悲劇的な出来事が起こると信じていました。
古来の日本でも皆既日食や皆既月食は穢れ(けがれ)とされ、天変地異や政治的動乱の前兆とされ恐れられてきました。
身体の不調を招く
インドなど一部の地域では、皆既日食や皆既月食は悪い波動を振りまき、脳の機能を乱すといわれてきました。
悪魔や邪悪な力の関与
部の伝承では、皆既月食が悪魔や邪悪な力の関与を示すものとされています。
月が血のように赤く染まる様子は、異界の力が介入していると解釈されていたようですね。
獣による月食
ある伝承によると、皆既月食が起こると天空に存在する神や霊的な存在が月を襲い、それを獣が食べるとされています。
このような伝承では、月食が不吉な予兆や災いの到来を示すものとされています。
皆既月食は見ない方がいいの?
古来より不吉な前兆や穢れ(けがれ)とされてきた皆既月食。
現代の世では、不吉なことが起きるとか、天変地異などの災害、不幸、呪いの類などは心配しなくてよいでしょう。
ただし、外で観察する場合には盗難などの心配もあるため、安全で見やすい場所を選んでくださいね。
また皆既月食をみたいけど、どうしても言い伝えが気になるという場合は、浴槽に天然塩を入れて入浴するといいですよ。
古来より塩は穢れを払うとされてきましたし、身体が温まって新陳代謝もよくなるので一度試してみてください。
月食には願いを叶えるパワーがある?
不幸の前触れとして恐れられてきた皆既月食ですが、普段の月の何倍ものパワーを感じられるときでもあります。
それは、満月から始まって、地球の影に覆われ、月が赤くなり、また月が満ちていくという月の満ち欠けのすべての段階を短時間で見ることができるからです。
このため、皆既月食のときの月は、普段の満ち欠けのあらゆる段階のエネルギーを体現しており、普段よりも強力な月のパワーを受け取ることができるというのです。
もし叶えたい願い事がある方は、皆既月食のときにおまじないをやってみてくださいね。
月が赤く見えるのはなぜ?
皆既月食の際には、月が赤く染まることがあります。
これは、地球の大気中に散乱される太陽光が、青色成分が除かれて赤く見えるためです。
赤い月は、幻想的で不思議な雰囲気を醸し出し、人の心を惹きつけますよね。
ただしこの現象が解明されていないときは、赤く染まる月はとても不気味に見えたことでしょう。
天変地異や政治的な動乱の前触れだといわれるのも理解できますね。
まとめ
皆既月食は美しい光景ではありますが、古来から不吉な予兆や言い伝えが伝えられてきました。
その背後には様々な神話や謎が隠されており、その謎がさらに皆既月食の魅力の一つともなっています。
皆既月食を見る際には、美しい月の姿だけでなく、その歴史や背景ものぞいてみませんか?
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